ドライマウス外来では、病気の既往歴や薬の服用の有無、生活習慣病、ストレスなどについて問診し、口腔内の状態を観察する他、唾液分泌量の検査なども行います。痛みがある場合には、カンジダ菌に感染しているかどうかを調べる検査も行います。とはいえ、唾液の分泌量だけでは単純に診断出来ない事も少なくありません。唾液の分泌量にも個人差はありますから、検査をして唾液の分泌量は少ないと思っても、その人のもともとの唾液量がその倍以上あったなら、渇きを感じる事になります。渇きや痛みも個人差が大きい為、同じように乾いていても、気になる人と気にならない人、痛みを感じる人とそうでない人がいるのです。このように、ドライマウスというのはとても主観的な病気であり、検査の数値だけでは診断する事が難しいという事を、患者さんにもしてもらいところです。