「ドライマウス」が現代病と呼ばれていることを御存じですか?
ドライマウスが、現代人の生活習慣の中で症状として現れる理由はいくつか考えられます。
●食生活の中で、柔らかい食品を好み、咀嚼、噛むことが日常生活の中でほとんどない。
●職場などで、常に緊張を強いられ、のどの渇きが常に感じられる
●日常から薬を服用することからの副作用
●口で呼吸をする
●睡眠不足、過労からくる自律神経の乱れ
現代人の生活は、ドライマウスになりやすい環境と言えるのではないかと思われます。
ドライマウスは、口内が乾燥する症状のことで、病気ではありませんが、病気を引き起こす引き金となる要素は大いに考えられます。口内を潤す、唾液は皆さんの身体を健康に保つためのたくさんの役割を担っています。口の中が渇くことで、細菌が体内に入り込み、その細菌が肺に入り込んだ場合は、肺炎を引き起こすことも考えられます。まさに、ドライマウスは万病の元とも言える事ができるのです。ドライマウスの症状を放置することで、味覚障害、口臭、虫歯、歯周病なども報告されています。口の中が渇く症状が続く場合は、歯科の受診を心がけて下さい。もちろん、生活習慣の改善なども必須ですが、どんな要因が引き金となっているのかの原因追究も重要なことです。口内の浄化作用を促す、唾液が渇くことで、体内はそのバランスを崩すこととなるのです。たかがドライマウスと捉えずに、重大な体内の疾患を表わすサインかもしれないという思いで症状と向き合ってほしいものです。最近は、ドライマウスの相談窓口を設けている歯科なども増え、ドライマウスの専門外来なども設けているようです。口の渇きがひどい、口の中がネバつく、乾いた食品が食べにくい、日常会話がしゃべりづらいなど、症状がみられた時は要注意です。